全固体電池の容量の倍増と高出力化に成功。ポイントは電極のリチウムの数と清浄な「界面」 全固体電池(全固体リチウムイオン電池)の共同研究を進める東京工業大学、東北大学、産業技術総合研究所、日本工業大学の4者は1月26日、その開発目標のひとつである電池容量の倍増と高出力化に成功したことを共同で発表した。 今回開発された全固体LIBにおける界面形成過程と充放電動作の概略図。 リチウムイオン電池(LIB)はそれまでのバッテリーと比べてエネルギー密度が高く、同じサイズでより大きな電池容量を実現。それにより、スマートフォンやノートPC、タブレット、デジタルカメラ、携帯音楽プレイヤーなど、さまざまなモバイル機器の稼働時間が増え、人々のライフスタイルを大きく変革させた。 もちろん、EVでも採用されている。しかし、現状のLIBは電解質が液体であるため、さらなる高エネルギー密度化や高速充電性に限界があり、安全
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