~コロナ禍の影響は軽微にとどまり、2022年は円安傾向により輸出型製造業の大幅な回復が追い風の見通し~ 株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内外の機械系CAE市場を調査し、現況、参入事業者の動向、将来展望を明らかにした。ここでは国内市場についての分析結果を公表する。 1.市場概況 2020年の機械系CAE国内市場規模(事業者売上高ベース)は前年比1.7%減の822億5,500万円となった。2021年の同市場は同2.9%増の846億5,400万円となり、回復傾向にある。 2020年から2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動制限により、経済活動は大きく落ち込んだ。しかし、日本の製造業各社は在宅勤務に伴うクラウド化への対応を含めたICT投資を継続しており、ソフトウェアライセンス収入やサポート・保守・サービス収入は減少しておらず、2020年の機械系CAE国内市場へ