多くの犠牲者がでた「京都アニメーション」の火災事件。あまりに凄惨な事件に、衝撃が広がっている。報道によると、身柄を確保された男性は、京都市内の病院に搬送された。 そんな中、ネットでは「弁護するとこなんて何もないじゃない」「犯罪者の弁護なんておかしいだろ!」「弁護しないでほしい」といった声が散見される。 どうして非道な犯罪を行った人も、弁護する必要があるのだろうか。神尾尊礼弁護士に聞いた。 ●「たった1人でも助ける存在がいることが必要」 ーー神尾弁護士も重大事件の弁護を担当したことはありますか 私自身、数年に一度は死刑を求刑されるような事件を担当します。どうしてそのような人間を弁護するのかとよく聞かれます。 例えば、冤罪事件であれば、理解を得るのはたやすいでしょう。無実の人間を刑罰の危険から解放するために弁護をします。 一方、仮に被疑者被告人が犯人であったとしても、弁護する必要があると考えま