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小説に関するh-idayuのブックマーク (4)

  • 【書評・レビュー】『その女アレックス』ピエール・ルメートル 著 史上初!日・仏・英6冠受賞 話題の作品! - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    最終更新:2015年10月31日 『その女アレックス』著者:ピエール・ルメートル 訳者:橘明美 文春文庫 あらすじ・感想 余り馴染みの無い「フランスミステリー」で、現代フランスミステリー界を代表する気鋭の作家、ピエール・ルメートル氏による作品。フランス文学の匂いを漂わせる一流の文学作品でありミステリー作品だ。 「イギリス推理作家協会賞」母国フランスでは「リーヴル・ド・ポッシュ読者賞」日では「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい」「IN POCKT文庫翻訳ミステリー・ベスト10」の6冠を受賞している。【スポンサーリンク】 その女アレックス (文春文庫)posted with ヨメレバピエール ルメートル 文藝春秋 2014-09-02 AmazonKindle楽天ブックス7net 物語はパリの路上で若く美しい女(アレックス)が誘拐される所から始まる

    【書評・レビュー】『その女アレックス』ピエール・ルメートル 著 史上初!日・仏・英6冠受賞 話題の作品! - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
  • 夜の河〜26 - 美の特攻隊

    太陽の意思ではなく白雲のわだかまりと、千切れ雲の気まぐれが光線の配分を決定し、車両の縁どりを見送ってゆく山々の夏木立が使命感に萌え、陰りのときを創出した。 初恵のからだは陰陽に引き裂かれ、ことが過ぎてしまったあとの陽のひかりは白々しいばかりで、はばまれ生まれた陰りもまた日々の芥が積もりきった沈滞でしかないように思えた。 淫猥な手でなぶられるまま身動きとれなかったにしろ、ほんの束の間だったことがいくらかの救いになった。それは車窓を通過してゆく無人駅の名前を横目でとらえてみるよう、簡単な足し算をする感覚で確かめられる。 夏の嵐はあまりにすばやく、そしてとらえどころがなかった。 想像すら及ばない出来事にうちひしがれるより、渇ききった虚しさが胸に張りめぐらされた。 始めて会ったこんな人物を叱責することも打擲することも叶わなかったわけは、制すれば制するほどに得体の知れない汚辱をのみこんでしまいそうで

    夜の河〜26 - 美の特攻隊
  • 【書評・レビュー】 『20』 堂場 瞬一 著 実業之日本社文庫  - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    昨日(11月15日)の日米野球第3戦の「ノーヒットノーラン」を観て『20』を思い出した。 小説でスポーツ、特に野球モノを描くのは難しいとされてきたが、堂場氏は見事にその定説を覆した。 弱気でコントロールに難のあるルーキー投手が、身売りの決まった球団の最終試合で初先発をする。 8回までノーヒットノーランを続け、9回の20投球を様々な人の思惑や視点から描いた作品だ。 【スポンサーリンク】 かつては、人気・実力を伴った強豪チームが今季限りで IT企業に身売りをするが決まった。 身売り騒動の最中、チーム最終戦を、弱気で制球難の 高校生ルーキーが初登板初先発マウンドを任される。 制球に難がありすぎる故、フォアボールで走者は出しまくるが、 優に150キロは超えてくる「ムービングファーストボール」を武器に 気付けば8回までノーヒットノーランを続けていた。 【スポンサーリンク】 野球は1試合に、いや投手の

    【書評・レビュー】 『20』 堂場 瞬一 著 実業之日本社文庫  - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
  • 【書評】花村萬月 『ブルース』 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ

    第2回目の書評は、花村萬月著『ブルース』 ブルース (角川文庫) 作者: 花村萬月 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/09 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (21件) を見る 花村文学の要素である「暴力」「性」「青臭さ」がブルースを 枕に見事に織り交ぜられている作品だ。 己の才能を認めることが出来ず「ドヤ」に身をやつし、自問自答を 繰り返す主人公の「村上」、ハーフで美しい歌姫ながら 自己肯定出来ない「綾」、主人公に惚れながらも自分の存在意義とも 言える暴力を振るい威嚇するため日刀を手放せないゲイのヤクザ「徳山」 3人の切なく、衝動的で、もの悲しい、ため息の出る様なブルースが、 調和と不協和のギリギリのバランスの境界線上で奏でられ、 物語は進んでいく。 これだけ書くと、ただのもの悲しい小説と思われるかもしれないが、 人生にも常に「双

    【書評】花村萬月 『ブルース』 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
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