「わずかなIT投資で最大限の効果を」――。まさにこれを実践している中小企業が沖縄に存在する。便利なIT製品やサービスを見つけては矢継ぎ早に業務に取り入れていく。 沖縄県を代表する文化遺産である首里城から3キロほど南下した土地で30年以上前から事業を展開するのが、建設機材のレンタルや販売を手掛ける大宮工機である。2代目経営者である宮城靖一社長と宮城光秀専務という兄弟で経営の舵取りをしているというユニークな企業だ。同社が取り扱うのは、バックホーやダンプカー、発電機などの大型機材から、電動工具やライト、カラーコーンといった小さな用具まで多岐にわたり、実に300品目、点数にして1万をゆうに超える。 このように膨大な数の機材を取り扱うため、同社では正確な商品管理が大きな課題となっていた。以前はホワイトボードに機材の貸し出し状況を書いて管理していたものの、無数にある細かな用具などはいちいちボードに書き