印刷 小宮山洋子厚生労働相は28日の閣議後会見で、食品に含まれる放射性物質の新基準をつくるにあたり、食品ごとに割り振る基となる年間の被曝(ひばく)許容量について「放射性セシウムは年間1ミリシーベルトを基本に検討する」と発表した。現在のセシウムの暫定基準は年間5ミリシーベルトで、5倍の厳しさになる。新基準の施行は来年4月を目指す意向も示した。 理由として、(1)食品の国際規格を決めるコーデックス委員会が年間1ミリシーベルトを超えないよう食品の基準を設定している(2)食品の放射性物質の検査数値が低下傾向である――などを挙げた。 年明けまでに食品ごとの基準値案をまとめ、文部科学省の審議会などに意見を聞いた上で、来年4月に施行する方針だ。ただし、施行前に流通している食品にについては、現在の暫定基準を適用する経過措置をとるとしている。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます