帆船「あこがれ」=大阪市提供大阪湾を航行する帆船「あこがれ」=大阪市住之江区、本社ヘリから 【川田惇史】大阪市は16日、市有の帆船「あこがれ」について、7者が参加した一般競争入札の結果、兵庫県芦屋市の海事代理士、小原朋尚(ともひさ)さん(39)が3212万円で落札したと発表した。小原さんは海外旅行会社「エス・ティー・ワールド」(東京都)から資金援助を受けており、今後、同社と共同で公益法人を立ち上げ、体験航海の事業を実施するという。 「あこがれ」は市が14億円をかけて1993年に建造。市民が体験航海を通じて、チームワークなどを学ぶ活動に使われてきた。しかし、橋下徹大阪市長が、年1億円を超す財政支出を問題視し、昨年度、事業を打ち切った。 市は帆船を民間企業へ売却もしくは貸与して活用する方法を検討したがまとまらず、一般競争入札での売却になった。 落札した小原さんは、学生時代からボランティ