国が自転車専用レーンの整備モデル事業に指定した東京都江東区の亀戸地区で、沿道住民の反対のため、事実上、事業が頓挫している。自転車専用レーンは、事故防止や自転車利用促進による地球温暖化対策として期待されているが、住民の反対などで整備が難航するケースが多発しており、事業の進め方についての見直しが迫られている。 (原昌志) このモデル事業は、JR亀戸駅付近の京葉道路(国道14号)の一・二キロで、片側四車線の車線をそれぞれ一車線ずつ減らし、幅約二メートルの自転車専用レーンを設置する計画。二〇〇八年一月に国土交通省が事業指定した。これまでに六千万円を投じた。同年三月に駅近くの四百メートルの区間が開通したが、残りの八百メートルは、着手のめどさえ立っていない。当初は〇九年三月までに完成する予定だった。 国交省東京国道事務所によると、事業前に住民説明会を開くなどしたが、商店主らから「荷さばきや店舗利用者の
報道機関に公開された東京拘置所の「刑場」の「執行室」。執行の際は、赤く囲まれた内側の四角の中に死刑囚が立つ=27日午前、東京都葛飾区で(代表撮影) 法務省は二十七日、死刑を執行する東京拘置所(東京都葛飾区)の刑場を報道機関に公開し、本紙記者も刑場に入った。政権交代後に初めて死刑が執行された七月、千葉景子法相が自ら執行に立ち会ったことを明らかにした上で「国民的な議論に資する」として、八月中の公開を指示していた。写真と映像を含めた公開は初めて。 (社会部・飯田孝幸) 「厳粛」「残虐」「無機質」。どのような言葉で表現すればいいのか考えながら、死刑を執行する部屋に足を踏み入れた。想像とは全く異なり、木目調の壁面とベージュのじゅうたんが温かな印象を抱かせるほどだった。 死刑囚の首に掛ける絞縄(こうじょう)は外されていたものの、絞縄を固定する金属製のリングと天井に設置された滑車が異様な存在感を示してい
ソマリア沖の海賊行為が国際社会の脅威となっている中、ロシア海軍が五月初め、拘束した海賊をゴムボートで海上に置き去りにし、死亡させたとして問題になっている。ロシア側は海賊を裁く国際法の不備を盾に“漂流刑”を正当化するが、この措置を人権軽視として批判する声も少なくない。人道問題はさておき、海賊たちも肝に銘じたことだろう。ロシア軍は怖い−と。 (モスクワ・酒井和人) 問題となったのは先月五日、ソマリア沖の公海上で乗っ取られたロシアの船会社所有のタンカー「モスクワ大学」(リベリア船籍)の救出作戦。ロシア海軍の対潜哨戒艦が六日、同船を急襲し、海賊一人を射殺。十人を拘束した。ロシア人船員二十三人は全員が無事だった。
そろいのはちまき姿で地元住民ら約600人が参加した「京急蒲田駅通過反対区民大会」=15日、東京都大田区で 京急電鉄のダイヤ改正で「エアポート快特」(品川−羽田空港)が京急蒲田駅(東京都大田区)を素通りする問題で、大田区や地元自治会は十五日、「京急蒲田駅通過反対区民大会」を駅近くの区産業プラザで開いた。区民ら約六百人が「通過反対」と書かれたはちまきやたすき姿で参加して、蒲田駅停車を求める決議を行った。 松原忠義区長は八年前に京急の立体交差化事業に着工した際、くわ入れ式で使用したくわを持って登壇。松原区長は「ノンストップのために、(事業に)協力してきたわけではない」と抗議し「地域エゴで要求するのではない」と強調した。
日本と米国を結ぶ総延長約九千六百キロの大容量光海底ケーブル「ユニティ」が、南房総市千倉町へ陸揚げされた。 ユニティの敷設は、インターネットの大容量化や急増する日米間の通信需要に対応するのが目的。最新の技術を利用することで、電話に換算すると七千五百万回線(一秒当たり四・八テラビット)の容量がある。昨年二月、KDDIやパックネット、グーグルなど六社がシステム供給社のNECなどに建設を発注し、着工していた。 この日は、約二キロ沖合に停船しているケーブル敷設船から繰り出されたケーブルを、関係者がKDDI千倉海底線中継センターに引き込んだ。十一月中旬に米国からのケーブルと接続し、来春から運用を開始する予定。
ソマリア沖の海賊対処に護衛艦を派遣している防衛省が今年七月、欧州連合(EU)から国連世界食糧計画(WFP)の船舶を護衛するよう要請を受けていたことが分かった。インド洋での給油活動が来年一月に期限が切れ、撤収となった場合、護衛艦をWFPの船舶護衛に回す案が浮上している。 WFPの貨物船は七月上旬、ケニアのモンバサからソマリアのモガディシオへ出航した。六月に成立した海賊対処法は外国船籍も護衛できるが、施行日が七月二十四日のため、貨物船の出航に間に合わなかった。
夜の海を約二時間泳ぎ助かった−。岡山県笠岡市沖の瀬戸内海で二十六日夜、漁船が沈没し海に飛び込んだ六十歳の男性漁師が、近くの島まで泳ぎ続け事なきを得た。 二十七日に事情を聴いた水島海上保安部は「これだけの時間泳いで助かったのはあまり聞いたことがない」と泳ぎっぷりに感心。男性は「子どものころは島で一番泳げたが、三十年ぐらい泳いでいなかった。火事場のくそ力だ」と話している。 同海上保安部によると、漁師は香川県多度津町佐柳の大川一夫さん。大川さんは二十六日午後八時すぎに、用事で立ち寄った笠岡市の白石島(しらいしじま)を一人で出港。自宅がある多度津町の佐柳島(さなぎじま)に向かったが約一時間後、笠岡市の真鍋島(まなべじま)の南西沖で船に衝撃があり、浸水し始めたため海に飛び込んだ。
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