東日本大震災による津波で被災し、大船渡港に放置されているロシア船籍貨物船「フリゾリトヴィ号」が12月中旬、撤去される見通しとなった。県はロシアの船会社に対して再三撤去を求めたが、所在不明で自主撤去のめどが立たず県費で対応する。 30日発表した県によると、同港野々田岸壁にある貨物船は12月中旬、解体作業を行う八戸港にえい航する。年度内に解体を完了する予定。 船は冷凍サンマをロシアに運ぶため同港にいたが、震災の津波で大船渡市の水鶏(くいな)島付近の浅瀬に乗り上げた。 震災後、大潮のため自然離礁し、県が2011年12月に同港の永浜貯木場に仮移動。14年12月に野々田岸壁で積み荷の冷凍サンマ60・3トンの撤去と燃料を抜き取った。カキ養殖への悪影響や冷凍サンマの腐臭などのため、地元から撤去要望が出ていた。 【写真=東日本大震災後から大船渡港に放置されているロシア船籍の貨物船。12月中旬にようやく撤去
2018年春を予定する宮古-室蘭(北海道)のフェリー定期航路開設に向け、室蘭商工会議所を中心とする視察団は2日、宮古市を訪問した。宮古商工会議所と情報交換し、観光や物流分野の連携を確認した。 視察団は室蘭市と隣接する伊達市、登別市の関係者らを含む20人余り。宮古市内のホテルで本県側の取り組みが説明され、就航後にバスとフェリーを活用した盛岡-宮古-室蘭間の企画乗車券の構想も紹介された。 ターミナルが整備される予定の藤原埠頭(ふとう)では、県の担当者が港湾の復旧状況を説明。室蘭商工会議所の中村明海副会頭は「非常に手入れされ、立派な埠頭だ。航路開設に向けた活動を推進したい」と期待を高めた。 フェリー航路は川崎近海汽船(東京都千代田区)が1日1往復で通年運航する。宮古港の選定は、無料区間の三陸沿岸道路や宮古盛岡横断道路の整備を見据えた仙台圏や首都圏へのアクセス向上が背景にある。 【写真=ターミナル
ソフトテニスの全日本シングルス選手権の予選を兼ねた4月の県選手権女子で優勝した沿岸部の県立高校生(3年)が、県ソフトテニス連盟などのミスで5月の全日本選手権に出場できなかったことが7日、県連盟への取材で分かった。 県選手権は4月6日に行われ、成年3人を含む男女各上位4人が全国大会出場権を獲得。うち高校生男女4人が全国大会に出場し、沿岸部の生徒だけ出場の意思はあったが、機会を逸した。 県連盟などによると、出場資格のある高校生5人の学校に対し、4月10日までに参加申込書をメール送信し、参加費を現金書留で送るよう求めた。県連盟は通常、参加費の納入などで出欠を確認することが多く、担当者が届いていたメールを見落とした。同20日ごろメールに気付いたが、既に申込期限を過ぎていた。 県連盟の新沼正博会長が今月、生徒と学校に謝罪し、代わりに札幌市で今月下旬開催される全国規模の大会に推薦出場できるようにした。
【大船渡】がれきの中から犬を救出 保健所で保護 Tweet 津波で大きな被害を受けた大船渡市大船渡町のがれきの中から22日、犬が救出された。首輪があることから飼い犬とみられ、11日の震災以降、閉じ込められていた可能性が高いという。 同日の捜索活動終了直前の午後4時ごろ、重機でがれき撤去作業中に発見。捕まえようとした自衛隊員2人にかみつくなど暴れたが、捕獲され、大船渡保健所が保護した。 今回の震災で同保健所が保護したペットは初めて。空腹だったらしく市職員が与えたおにぎりを3個食べた。 犬は茶色で体長約80センチ。雌とみられ、赤っぽい布製の首輪をしている。震災のため、同保健所で通常より長めに保護する予定。 【写真=がれきの中から救出された犬=22日午後5時30分ごろ、大船渡市大船渡町】 (2011.3.23)
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