サッカー日本代表が、W杯ロシア大会の最終予選突破を決めた。 最終予選のなかでいちばん安心して観ることのできた試合だったし、おそらくハリルホジッチ監督の思い描くサッカーを、もっとも的確に体現できた試合だったのだと思う。長らく代表チームに定着していた4—2—3—1のシステムを大幅に変更し、前線に大迫、乾、浅野を並べ、そして中盤に井手口を先発起用する大胆采配。体格に勝るオーストラリアに対して、コンパクトなボール回しで優位に立とうとする従来的な日本代表のプランではなく、ひたすら「猛暑のなかを走り勝つ」に徹した采配は、おどろくほど的中した。このゲームプランで進めるかぎり、仮にコンディションが万全だったとしても、本田や香川の出場機会はこの先もかなり限定されるのではないか。そんなサッカーを、昨日の代表は体現していた。世代交代のための世代交代ではなく、勝てるサッカーを追求した結果の世代交代という、祝福すべ