2008年のリーマンショックにより売り上げがゼロになり、倒産寸前となったバルミューダ。最後の賭けとして扇風機の開発に乗り出す。目指したのは、自然のそよ風のような、当たっていて気持ちいい風を送り出す製品だった。 土壇場で決意した扇風機の製品化 バルミューダの財政状況は、設立5年を迎えてもかんばしくありませんでした。年商4500万円に対して赤字が1400万円、借金が3000万円。そこでリーマンショックが起こり、製品がまったく売れなくなりました。 「あ、潰れるな」 社長業を5年やっていますから、さすがにそれは分かったんです。同時に、「ああ、またか」とも思いました。 ずっと打ち込んできた音楽は結局モノにならなかったし、ものづくりでもやっぱりコケるのかと。でも、どうせ潰れるなら採算は気にせず、残っている数百万円を使い切ってやりたいことをやり、思い残すことのないようにしようと決めました。ほとんどやけく
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