アメリカのトランプ次期大統領は5日、トヨタ自動車が、メキシコに工場を建設する計画を進めていることをめぐり、ツイッターに書き込みを行い、アメリカ国内で生産しなければ、高い関税を払うよう強く求めました。トヨタだけでなく、日本の自動車メーカー全体の海外戦略にも影響が及ぶおそれが出ています。 なぜトランプ氏の批判の矛先が日本メーカーに向けられることになったのでしょうか。 トヨタを含め日本の自動車メーカー各社は、メキシコの工場を主に世界第2位の自動車市場アメリカ向けの生産拠点と位置づけています。 メキシコは、現地の賃金が安いことに加え、NAFTA=北米自由貿易協定によってアメリカに関税ゼロで輸出することができるからです。 メキシコに工場を持つ日本の大手メーカーのうち、トヨタはメキシコで生産した車の91%、ホンダは54%、日産自動車は43%、マツダは29%をそれぞれアメリカ向けに輸出しています。 生産
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