米ミネソタ大学の研究チームが、香辛料のウコン(ターメリック)の主成分であるポリフェノール化合物・クルクミンについて、「体内に吸収されない為、薬効は生じえない」とする研究をまとめた。 これは驚くべき事実である。ウコンの薬効は色々と言われているが、中でも最も有名なのは「肝臓の機能を高める」というものだ。つまり、酒を飲むとき、アルコールの分解を助けることが期待できるというわけである。ウコンを配合した栄養ドリンクはよくあり、たいがいどこのコンビニでも見ることができる。 それが、研究によれば、「その主要な薬効成分と考えられてきたクルクミンに関していえば、その作用はプラセボ効果に過ぎなかった」というのだ。 基礎的な知識ではあるが、プラセボ効果とは何か、一応ご説明しよう。「これは薬だ」といって、砂糖の塊でも塩の塊でも何でもいいのだが薬っぽく見えるものを飲ませると、何も飲ませない場合に比べて、病気の治りな