西日本豪雨によるダムの緊急放流で肱川が氾濫し、5人が犠牲となった愛媛県西予市では、「ダムに殺された」との住民からの批判の声を受け、野村ダムの放流について全国初となる取り組みを始めました。その一つ、「緊急放流」の通知について“3時間前に知らせるルール”『愛媛モデル』は全国の他のダムにも広がり始めています。「同じ規模の豪雨があっても犠牲者を1人も出さない」。尊い命を守るために新たに踏み出した防災対策は今年の梅雨でどのように役立っているのか、 “死角”は無いのか、地元メディアの南海放送が伝えます。 愛媛県が過去最も遅い梅雨入りを迎えた今年6月26日、西予市危機管理課は“厳戒態勢”に入りました。 「あす(27日)、西予市には『大雨警報』が出される可能性が高い」 西予市の野村ダムは、1年前の西日本豪雨で早朝6時20分に緊急放流を実施。市の住民への避難指示が、そのわずか1時間10分前だったこともあり、