2024年3月末で、厚生労働省に新型コロナ対策を助言してきた専門家会合「アドバイザリー・ボード」が終了となった。 このほかさまざまな政府の新型コロナ対策がひと段落し、日本はパンデミック後の社会に本格的に踏み出すことになると言える。 2020年から始まった日本のコロナ禍。 専門家たちの闘いを振り返る。 (科学文化部 三谷維摩 メディアイノベーションセンター 水野雄太) 新型コロナの感染が国内で初めて確認されたのは、2020年1月16日。 それから2週間ほどたった2月初旬には横浜の港に入港したクルーズ船の乗客乗員から相次いで感染者が確認され、その対応に大きな注目が集まっていた。 船から次々と運び出される感染者、防護服を着けて対応に当たる人たちの物々しさも相まってどこか非日常の光景の様に感じられた。