【ジュネーブ共同】国連食糧農業機関(FAO)当局者は6日の記者会見で、ロシア軍が侵攻したウクライナから約70万トンの穀物を略奪した可能性を指摘した。「トラックで穀物をロシアに運び入れている事例を確認している」と述べ、トラクターなどの「農業機械も盗んでいる」とした。 またロシア軍による海上封鎖で黒海沿岸の港湾施設が使用できないことにより、船舶を利用した穀物輸出ができない状態になっていると指摘。世界的な穀物の供給悪化と価格高騰に拍車がかかることに懸念を示した。
ウクライナ西部、フメリニツキー州での小麦の収穫=2013年/Inna Sokolovskaya/AFP via Getty Images (CNN) 世界で最大級の小麦輸出国であるウクライナがロシア軍の侵攻を受け、小麦の収穫や備蓄していた分の輸出が今年、不可能となる可能性が非常に高いことが2日までにわかった。 フランス大統領府筋が明らかにした。国内での戦闘続行や農業従事者の手当てが出来ず、収穫や来年の作物につながる種まきの開始が非常に困難な状況になっているとした。「ウクライナ1国が世界の食糧市場のバランスを取る上での要になっている状況」とも述べた。 ウクライナ政府は3月初め、小麦、トウモロコシ、穀物、塩や肉を含む主要な農産物の輸出禁止を閣議決定した。 国連食糧農業機関(FAO)は先月11日、軍事侵攻によりウクライナ内の穀物の取り入れや輸出に支障が出る可能性を警告。同時に、戦闘やロシア産品に
アフリカの穀物に深刻な被害をもたらしている寄生植物「ストライガ」を効率的に駆除できる薬剤を開発したと、名古屋大などの研究グループが発表した。論文が14日付の米科学誌サイエンスに掲載される。 ストライガは、トウモロコシなどの穀物の根に寄生して栄養分や水分を吸収し、穀物を枯らしてしまう。アフリカの耕作地に広く分布し、被害額は年間1兆円以上との試算もあり、「魔女の雑草」と呼ばれている。 土壌中のストライガの種子は、穀物の根からある物質が放出されると発芽し、穀物に寄生する。寄生できないと4日以内に枯れる。 土屋雄一朗・名大特任准教授らは、この物質と似た性質がある化合物を含む薬剤を新たに開発。穀物を植える前に薬剤をまくことで、ストライガを枯らすことに成功した。化合物の合成は簡単で、1ヘクタールの駆除に必要な原料の費用は40円程度で済むという。
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