かつて自衛艦隊を率いていた司令官が、ついに重い口を開いた。日本の正月気分も吹っ飛ぶ、米朝の「いまそこにある危機」。半年以内にやって来る朝鮮有事で、日本を脅かす「3つのリスク」とは――。 4月か、7月か 昨年は、米トランプ政権と北朝鮮の金正恩政権の敵対関係が、刻々とエスカレートしていった一年でした。 暮れの12月22日にも、アメリカ主導の北朝鮮に対する追加制裁決議が、国連安保理で採択されました。 これは、石油精製品の北朝鮮向け輸出を9割カットし、機械、電気機器、鉄鋼なども輸出禁止とする。かつ北朝鮮からの農産物、食品、木材などの輸入も禁止するという大変厳しいものです。 これに対して北朝鮮は猛反発。金正恩委員長は12月23日、「社会主義強国建設のため、大胆で大規模な作戦を、さらに一層、果敢に展開していく」と演説しました。 すなわち、再び核実験やICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験を行うことを示