日本の若者はクリエーティブな資質やチャレンジ精神が他国と比べて極めて低い状態にあるという。 2010~14年に各国の研究者が実施した『世界価値観調査』では、「新しいアイディアを思いつき、クリエーティブであることを大切にしている」と「冒険してリスクを冒すこと、刺激のある生活を大切にしている」という項目について、自分が当てはまるかどうかを聞いている。<図1>は、日本とアメリカの20代の回答をグラフにしたものだ。 クリエーティブ志向の肯定率(黄色枠)は、日本が50.9%、アメリカが73.9%となっている。冒険志向はもっと差が大きく、両国では倍以上の開きがある(日本23.1%、アメリカ55.8%)。 これはアメリカとの比較だが、もっと多くの国を含めた世界全体での日本の位置付けを見てみよう。<図2>は、右軸にクリエーティブ志向、縦軸に冒険志向の肯定率をとった座標上に、59の国を配置したグラフだ(英仏