か KAAT神奈川芸術劇場で白井晃演出サルトル『出口なし』を見てきた。ガルサンが首藤康之、エステルが中村恩恵、イネスが秋山菜津子である。これを生で見るのはたぶん4回目くらいである。 www.kaat.jp いろいろ工夫したのはわかるのだが、全体に全く趣味でなくて辛くて眠かった…とりあえず、全体に踊りがあるのが良くない。踊りというのは気をつけないと美しくなりやすいが、『出口なし』というのは惨めで醜い地獄のような人生に関するドタバタしたブラックユーモア劇であって、美しかったりセクシーだったりしてはダメだと思うのである。言葉というのは醜悪な人生を表現するのは適しているが、その点、ダンスというのはどうしても美しく見えるところがあり(醜悪さを表現できないわけではないと思うが難しい)、鍛えられたダンサーが身体を動かすと芝居の見映えがひどくこぎれいになってしまう。これでは地獄ではない。 さらに、サルトル