土地が緑に覆われている率を濃淡で示した「緑の世界地図」の試作版。密度が高くなるにつれ濃い緑に変わっている(国土地理院提供) 国土地理院(茨城県つくば市)は20日、土地が樹木などの緑に覆われている樹木被覆率を色の濃淡で示した世界地図の試作版を公開した=写真。世界規模の「緑の地図」は初めてといい。中国やベトナムといったアジア諸国で森林伐採が進み、緑が減少している様子などが分かる。 人工衛星で平成15年に観測したデータを基に1平方キロごとに地表の面積に対する樹木の比率を5%刻みで色分け。100%を濃い緑、50%を黄、0%を白で表した。 地図は世界各国が参加する地球地図国際運営委員会が作成、地理院はデータの解析など中心的役割を果たした。来年4月に正式に公開した後、5年ごとに更新する計画という。