おフランスざんす II ―フランス滞在から見えてきた、日本人の<バイリンガル幻想>― 堀内ゆかり はじめに 2011 年 4 月から約 1 年、 長期研修の機会を得てフランスに滞在した。学齢期 の子供ふたり(12 歳と 7 歳)を同行したことで、フランスの学校事情について 実際に知ることができた。また日本とフランスの国際結婚の家庭[以下、日仏 家庭と略す] では子供たちがいかに努力して日本語を学んでいるかに気づいた。 両親の一方が日本人なら、子供は自然と日本語を覚えるものだと思われがちだ が、現実はそれほど簡単なものではない。 本稿ではまず、フランスに長期滞在する日本人児童の就学パターンを示した うえで、フランス在住の日仏家庭における日本語教育の問題点を紹介する。そ して最後に、フランス語教員として筆者が日頃感じている日本人の<バイリン ガル幻想>について考察したい。 I.学校の選
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