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ブックマーク / honz.jp (4)

  • 『沖縄軍人妻の研究』 知られざる米軍兵士の憂鬱と自立する日本人妻 - HONZ

    「沖縄軍人」。響きがたまらない。実は完全なタイトル買いだ。凛とした中に、日活ロマンポルノのタイトルにもなりそうな色香を感じられる。これほど魅惑的な5字の漢字があったのか。「沖縄軍人」。 版元は京都大学学術出版会。堅そうである。実際、書は学術書だ。ポルノ云々言ったことを謝るべきだろうか。私の棚では圧倒的な存在感を放ち、すでに浮いている。 とはいえ、書は学術書にありがちな修飾句の多様などによる読みにくさとは無縁だ。沖縄の米軍兵士と日人女性との結婚離婚を考察し、まとめたものだが、インタビューの内容に基づいて構成されているため、肩肘張らずに読み進められる。 沖縄の海兵隊基地で米軍兵士22人と、米軍兵士と結婚した日50人にそれぞれ出会いから結婚までの過程や、親族つきあい、老後の生活設計から性交渉の状況、基地問題に対する考え方までを聞き取り調査している。基地内の創価学会ネットワーク

    『沖縄軍人妻の研究』 知られざる米軍兵士の憂鬱と自立する日本人妻 - HONZ
    h_A_l
    h_A_l 2013/01/30
    『沖縄軍人妻の研究』 知られざる米軍兵士の憂鬱と自立する日本人妻
  • 『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ

    映画「ALWAYS三丁目の夕日」が公開されて以降、昔を懐かしむ声をよく聞くようになった。社会学者の宮台真司などは「当時ってあんなに町並み綺麗じゃないだろ。ドブくさくてたまらないだろ」と突っ込みをひたすら入れ続けているが、ノスタルジーに浸りたい人びとは意外と多いのだろう。05年に一作目が公開されて以降、人気は根強く今年初頭には第三作目が封切られた。高齢者の方が過ぎ去りし日を懐かしむのはまだ理解できるが、この映画関連のテレビ番組で「昭和30年代に生まれたかった」と二十歳ぐらいの若者が答えていた。椅子から転げ落ちそうになるとはこういうことを言うのか。周りにそのような方がいたら是非このを渡して欲しい。表紙からして萎えるはずだ。ページを捲れば恐ろしすぎて「現代が大好きです」と背筋を伸ばして答えるに違いない。 少年犯罪、女性の自殺者数、感染症の死者数、寄生虫の感染率など約100のテーマを見開きで1テ

    『本当は怖い昭和30年代』新刊超速レビュー - HONZ
    h_A_l
    h_A_l 2012/09/25
    いまだにタンブラでがんがん回ってくるんだけど,やっぱり「莫迦データ主義」という気が.人の幸福感を推し量るのに,提示された定量データだけで思い込んじゃうって,考えること放棄してない? 『本当は怖い昭和3
  • 『異貌の人びと』-隠された被差別 - HONZ

    HONZサイトが開設してもうすぐ1年。仕事や家庭や髪型が劇的に変わったHONZメンバーは少なくないが、の購入代金はともかく、趣味は各人、大きくは変わっていないのではないだろうか。日紹介するのは、日各地の被差別部落を追った『日の路地を旅する』で一昨年の大宅賞を受賞した上原善広氏の新刊。私がHONZのレビュアー(正確には前身の「のキュレーター勉強会」)に応募する際に書いたレビューが『日の路地を-』だっただけに思わず手にとってしまった。 書は自らも関西の被差別部落出身の著者が海外の被差別民族や迫害を受けている人々に迫った6編のルポから構成されている。「日のマイノリティから国外のマイノリティに視点を向けたのか」と安易に考えて読み始めたが、実は、書、著者が大宅賞受賞以前の雑誌掲載の作品が中心だ。「名が売れたので昔の作品を安易にまとめちゃいました」なのかと思ってしまうかもしれな

    『異貌の人びと』-隠された被差別 - HONZ
    h_A_l
    h_A_l 2012/07/10
    取材対象は幅広い。ネパールのゲリラの女兵士から娼婦、イラク内戦下のロマの娼婦、コルシカ島のマフィア、サハリンの少数民族などなど。一見、バラバラだが対象が過去や現在に戦争下に身を置いているところ
  • 『女性のいない世界』 消えた1億6300万人 - HONZ

    この数字は、100人の女子に対してどれだけの男子が生まれるかを表した出生性比と呼ばれる数値である。この数字が何を意味するかは、自然な状態での出生性比105と比べる必要がある。上記の中国の出生性比113と自然な出生性比の差はたった8であり、大きな問題ではないと思えるかもしれない。しかし、この比の差を具体的な人数に置き換えると問題の大きさが見えてくる。 書で紹介されているパリ人口開発研究所のクリストフ・ギルモトによる2005年の研究によると、もしこの過去数十年間自然な性比が維持されていたとしたら、アジア大陸だけでもあと1億6300万人の女性がいた計算になる。つまり、現在のアジアには自然な状態と比べて、日の総人口よりも多い数の女性が不足しているということだ。 書は1992年にギルモトが人口統計学の短期調査プロジェクトでインドを訪ねるところから始まる。現地の孤児を引き取る養護施設で働くフラン

    『女性のいない世界』 消えた1億6300万人 - HONZ
    h_A_l
    h_A_l 2012/07/07
    サイコドクターが書いてた本,これか.おもしろそうだな.
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