米国のICBMLGM-118A ピースキーパーの発射実験によりクェゼリン環礁に落下する再突入体 MIRV(Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle, マーヴ、複数個別誘導再突入体)は、ひとつの弾道ミサイルに複数の弾頭(一般的に核弾頭)を装備しそれぞれが違う目標に攻撃ができる弾道ミサイルの弾頭搭載方式である。 MIRVの弾頭はPBV(Post-Boost Vehicle:ポストブーストビークル)と呼ばれる小型ロケットのようなものに搭載され、そこから再突入体(Re-entry Vehicle、RV)に搭載された弾頭を1発ずつ速度と方向を微妙にずらして切り離すことで軌道が変わり弾頭ごとに別の目標に向かって飛翔する。PBVからRVが1発ずつ切り離されていく様がバスから乗客が降りていくように見えることから、PBVは“バス(Bus)”とも呼ばれ