1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。 83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。 細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。 現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。 田中秀征 政権ウォッチ かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。 バックナンバー一覧 領有権問題をめぐり、日韓関係、日中関係が大きく揺れている。先月のロシア首相の北方領土訪問もあり、まるで三国が申し合わせたような動きだ。 露、韓、中の三国の間になんらかの談合があったとまでは思わないが、それぞれが互いの言動に重大関心を持ち、影響を与え合っていることは間違いない。 大局的に観れば、冷戦後20年を経て経済力、軍事力など国力の相対関係のバランスが崩れて、発展した