( 「礼記‐大学」の「小人間居為二不善一、無レ所レ不レ至」による ) 徳のない、品性の卑しい人は暇であるととかく良くないことをする。[初出の実例]「小人閑居して不善をなすとは、此閑居の見通しなるべし」(出典:俳諧・本朝文選(1706)三〈汶村〉) 小人物は暇がたっぷりあると、とかくよからぬことをする。 [使用例] 従来の日本の社会では、充分に使うことのできる余暇を持ち、人生をエンジョイすること自体が悪徳とされてきた。〈略〉「小人閑居して不善をなす」などと、仕事から解放された時間そのものが、ろくな結果を生まないかのように考えられてきた[盛田昭夫*学歴無用論|1966] [解説] 「礼記―大学」にあることば。「小人」は品性のいやしい人物。「君子」に対していう語。 〔英語〕Doing nothing is doing ill.(何もしないことは悪事を働くこと)/An idle brain is