国賓として来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)とジェツン・ペマ王妃(21)は19日朝、京都市を訪れ、雨の中、世界遺産・金閣寺に参拝した。 国王夫妻は和傘をさして、鏡湖池(きょうこち)の眺めや周囲の紅葉を楽しみながら散策。金閣の中では宝冠釈迦如来坐(ざ)像の前で静かに合掌した。 ブータンは敬虔(けいけん)な仏教国。夫妻を案内した同寺の有馬頼底(らいてい)住職によると、国王は王妃とともに境内の「平和の鐘」をつき、「どこかでいつも争いが起きている。仏教の力で世界が平和にならないといけない」と話していたという。 国王夫妻は午後から同市の京都伝統工芸館を訪問、夜は京都迎賓館での歓迎夕食会に出席する。