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ブックマーク / shiwasu5.blog12.fc2.com (3)

  • 『オリジン』アニメ化について | ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

    以前にも書いたと思うが、安彦良和はこどもから若者までの主人公の主観視点で描いた作品ならじゅうぶんに普遍的な面白さをもっていると考えている。しかしそれ以外を描くとなるととたんに破綻する。 その破綻もまた味なのだが、あれだけ魅力的な絵が描けるのに、それほど売れるマンガ家になれなかったのは、そこに理由があるのだろうと思っている。 安彦良和の世界観は、TV時代劇のそれだ。悪代官と可哀想な大衆でできた世界観である。そのなかでヒーロー未満の青年が奮闘するという話が多いように思う。重いテーマを扱うこともあるのだが、世界観の単純さが読みやすさにもなっている。 TVや映画の『ガンダム』は原作者富野やメインライター星山たちによって文芸性が吹きこまれていたが、安彦版では見事に文芸性が消えてしまっているのは同じ構造的問題である。表層は『七人の侍』をなぞうろうとも、内容が『水戸黄門』の世界観では、破綻するわけだ。

    habuakihiro
    habuakihiro 2011/06/27
    強く同感。そう、どこからどう見ても終わりの始まりにしか見えないのがオリジンのアニメ化。
  • 『わたしが子どもだったころ アニメ監督・富野由悠季』を観た | ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

    冒頭からちょっと意地悪な感じがして、面白かった。 仕事場のセットつくるらしいから、小道具はぜんぶ自分で持ってきたのよね、という冒頭シーン。机のなかの小道具を自前で用意するあたりから、富野のこだわりがみえて楽しい。以前、松田優作がTVの刑事ドラマで自分の机の小道具が何の考えもなく設置されているのをみて激怒したというエピソードを思い出した。そのあたり、やっぱり発想が映画の人なんだなーと。 ところがTVスタッフは、つくりものをつくる富野、という絵を撮ってしまうわけだw。これが面白かった。意地悪だなーと思うと同時に、いわゆる「ヤラセ」とは逆の発想で、へーTVの人はこういうこともするんだなーと感心もした。 親父さんがもっていたカメラを大事そうに取り出して説明する富野、親父さんが開発したという「宇宙服」(与圧服)の写真を誇らしげにみせる富野。 一方で肝心のお袋さんの話はぜんぜん出てこない。せいぜいポマ

  • 人気のなかった『ガンダム』 | ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

    『機動戦士ガンダム』は放映当時、まったく人気がなかった。 来スポンサーがターゲットにしているはずの小学生男子には、ほとんど知られていなかったのである。 また東京地方では土曜日の夕方に放映していたので、当時の小学生男子には視聴することが困難だったこともあるだろう。 俺はまさしくその小学生男子だったわけだが、土曜日の夕方といえば外で遊んでいるわけだ。まさか友達に「TVマンガ観るから帰るわ」とはいえない。 だから俺の『ガンダム放送視聴体験は、「雨の日」と「日暮れがはやくなった晩秋」以降に限られるのだった(笑)。 放送も終わり、年末のクソ寒いなか、荏原町のプラモ屋をひやかしにいったら、奇妙な張り紙をみた。 ガンダムとシャアザク、発売決定、といった内容の張り紙である。 当時小学生男子の間では、アメリカテレビドラマ『コンバット』の影響で、ちょっとしたミリタリーブームだった。 宇宙戦艦ヤマトと

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