「はやぶさ2」は「たいへん順調」 初代の経験生きイオンエンジン万全 「やったな!という感覚」と國中氏(3/3 ページ) 心配は人材面 「はやぶさ2」は現在地球から約2200万キロ離れた位置にあり、光速でも往復145秒かかる距離だ。あと1カ月ほど試験運転を行い、3月から巡航運転に移行。11~12月ごろに地球重力スイングバイを行って小惑星に向かう。 「目指す小惑星に向けての航海が始まった。それに耐える探査機を宇宙に投入できた。是非これからも応援いただきたい」――はやぶさ2は6年にわたる航海の端緒に就いたばかり。「これまでは宇宙機を作ることに努力してきたが、これ以降は小惑星観測に向けての作り込みを行いたい」とし、小惑星の着陸点の決定や、ソフト、ツールの開発などに着手する。 ハードウェア面では順調で、小さな不具合も「思い当たらない」というはやぶさ2だが、心配なのは人材面という。 「小惑星近傍で探査