メタ認知とそのはたらき メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から認知するということです。メタ認知は、何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われたり、認知についての認知といわれることがあります。メタ認知には、つぎの2つのはたらきがあります。 1.メタ認知的知識 認知作用の状態を判断するために蓄えられた、課題、自己、方略、についての知識 2.メタ認知的技能 メタ認知的知識に照らして認知作用を直接的に調整するモニター、自己評価、コントロールの技能 学習の不振と原因 このメタ認知に基づいて考えると、こどもの学習の不振には2つの種類があるといえます。例えば、算数・数学でいうと以下ような例になります。 1.認知的原因 図がかけない、式が書けない、計算ができないといったように問題の解決が直接的にうまく