ペットを飼っている人なら、動物に人間と同様「愛する」能力があることは実感しているだろうが、米クレアモント大学院大学ポール・ザック教授の研究チームが、神経科学的に動物の中でどのような変化が起きているのかを確かめる実験を行った。 指標となるのは「オキシトシン」 オキシトシンは子どもを産んだ母親の母乳分泌を促進するホルモンとして知られているほか、愛する人と接したり、異性に惹かれたりしたときにも分泌することがわかっている。 俗に「ハッピー・ホルモン」、「ラブ・ホルモン」とも呼ばれている物質だ。 「異種仲良しコンビ」で実験 研究チームはアーカンサス州の動物保護施設でいつも一緒に遊んでいるテリアの雑種とヤギを使って実験を行った。 まず、この「仲良しコンビ」の血液を採取し、その後、同じ囲いに入れて15分間遊ばせ、再び血液を採取してオキシトシンの濃度の変化を確認した。 その結果、犬はヤギと遊んだ後、オキシ