2016年に別れを告げ、2017年を迎えた今、私たちはさまざまな人道危機を目撃している。血まみれで怪我をした一般市民が、シリアのアレッポから退避している。罪のない家族たちが、安全な避難経路がない中、で市街戦が繰り広げられているイラクのモスルで何とか生き残ろうともがいている。難民たちが、地中海を渡ろうとする危険な航海の途中で、溺死し続けている。悲しいことに、こうした例は、2016年に地球上で数多く起こった壊滅的な危機の、ほんの一部にすぎない。 2016年には、約6500万人の難民(第二次世界大戦以降で最多だ)が、主として戦争・社会不安・暴力的反乱のために故郷を追われた。年々増え続ける現状を受け、国連は2017年に向けて記録的な人道支援を要請した。世界の33カ国で支援が必要な9300万人を援助するために、222億ドルが必要だという。さまざまな人道支援団体では、筆者が所属する国際支援団体「メルシ
![2017年に世界がもっと関心を持つべき、3つの人道危機](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/41fca0bff4db2afd419e1b25ae8d03c3e1471373/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg.huffingtonpost.com%2Fasset%2F5c6380b42000008b026e42c7.jpeg%3Fops%3D1200_630)