今年プロ将棋で印象に残った一手の後編。 6位~10位まではこちら 5位 3月2日 第69期A級順位戦9回戦 ▲高橋道雄△藤井猛 ▲1九歩△同馬▲2八歩 「一手」ではないけどこの三手一組は絶妙手。この一局は何度も並べ返しました。 ▲1九歩△同馬に▲2八歩で二枚の角を無力化。歩の手筋が鮮やかに決まり先手勝勢となった。▲1九歩の直前は「先手優勢だけど後手も馬を自陣に引き付けてまだ粘れるか」という検討だったのだが、この三手を見て解説のプロ棋士も匙を投げてしまった。大駒二枚が盤の端っこでゴミのようになってしまったからね。終盤の寄せも見事で先手完勝。一局を通して高橋九段が冴えまくっていましたね。 高橋九段はA級最年長、50歳にして2期連続の勝ち越し。敗れた藤井九段は残念ながら降級となってしまった。 4位 6月25日 第82期棋聖戦五番勝負第2局 ▲深浦康市△羽生善治 180手 △5四角 羽生深浦の棋聖