本連載では、学習用・ホビー用の組み込みOS「KOZOS」を使ってマイコンボード上でいろいろと実験をしつつ、フルスクラッチで組み込みOSを自作していく過程を体験していきます。最終的に、ソフトウェア完全自作のWebサーバを動かすことにチャレンジします! さて、前回までの内容で、ブートローダーが動作し、そして、ブートローダーからシリアル経由でプログラムをダウンロードして起動させることができました。前回は、その“ブートローダー経由で起動するプログラム”として「Hello World」を動作させたわけですが、今回はこの「Hello World」を発展させて、“タスク切り替えを実装”してみます(いよいよOSらしくなっていきます!)。 1.マイコンボードとソースコード 本連載では、秋月電子通商の「H8/3069Fネット対応マイコンLANボード(完成品)」(図1)を利用します。マイコンボードの詳細について