今年もあと一週間を切った。昨夜、クリスマスイブの「NEWS23」は、「生活破壊」と題した大がかりな特集を組み、言わば『ワーキングプア』のTBS版の企画を放送していた。特集の冒頭、今年6月に生活苦のために80歳の認知症の母親を絞殺した50歳の息子の姿が紹介された。息子はビルの警備員をして母子二人暮らしの生活を支えていたが、5年前に交通事故で左目を失明して仕事を辞めざるを得なくなり、事故の後遺症もあって新しい職に就けないまま収入が途絶えた。家賃の滞納が始まり、住居を退去するよう言われ、そしてガスが止められ、次に電気が止められ、最後に水道が止められた。その間、二人で窒息自殺しようと頭からビニール袋を被ったが、母が苦しむのを見て果たせず、最後に母親が自分でネクタイを首に巻いて絞めているのを見て、後押しするようにして絞めて死なせた。自分も後を追ってベランダでネクタイで首を吊ったが、自殺に失敗し、殺人