“観察報告書” (出所不明。ファイル共有ソフトで流れたもの。) (一部抜粋) おしなべて無気力、無感動。全ての者が一日の大半を寝て、あるいは座って過ごす。簡単な意思の疎通は可能だが、能動的なコミュニケーションは調査期間中一度も見られなかった。生理的欲求にともなう、必要最低限の行動(食事、排泄)は観察員に促されてはじめて行う。それ以外のおおよその人間的活動は一度も見受けられなかった。 被観察者自身の氏名や、生い立ちに関する呼びかけには頷きでの返答をする事から、意識においての、記銘、保持については異常ないと推測できる。だが、その全貌については、専門の医療機関での更なる調査が必要だ。しかし倫理的、法的な観点から本人又は親族の許諾が必要不可欠なため、厚生労働省からの(つまり国からの)この疾患への定義づけが待たれている状況である。 また、発症から一年経過とされている九名の罹患者においても、回復にいた
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