任期撤廃可決の「シャンシャン総会」 北京では1年に一度の全国人民代表大会(全人代)が開かれている(3月5日から20日)。 全人代は日本のニュースでは「国会に相当する」と説明されることが多いが、実際には似て非なるものだ。 言うまでもなく、今回の最大の話題となったのは、習近平国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正問題だった。 欧米や日本のメディアでは「終身制につながる」「個人独裁の強化」「改革開放の後退」など批判的な論調が目立ったのに対して、中国国内では一切こうした声が封じられ、大会に出席した代表らは口々に任期撤廃への支持を口にした。 そして11日に行われた表決ではほぼ全会一致に近い2958票が賛成、反対は2票、棄権は3票にすぎなかった。 実際にはこのように「シャンシャン総会」に近い全人代は、政策を巡り与野党が激論を交わす民主国家の議会とは別物であり、それゆえ中国でも「ゴムのスタンプ」、つまりは
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