16日未明の決勝で熱狂が頂点を迎えたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会。3度目の16強入りを果たした日本代表で、日本協会の広報役「メディアオフィサー」を務める多田寛さん(41)=北九州市出身=は「いずれは日本も決勝にという思いでやっている。そのためにも、少しでも多くの方に関心を持ってもらいたい」と話す。 【写真】ザック元監督「ナイーブだった」 W杯の日本代表を語る 福岡・小倉高サッカー部でDFだった多田さんは「サッカーの仕事に携わりたい」と筑波大を経て2001年冬から現J2の東京ヴェルディ(東京V)で広報を中心に12年間勤務。04年度の天皇杯優勝や10年の経営危機などを体験するなど、多忙な日々を過ごした。 現場で痛感したのは「野球と比べると、サッカーはニュースで取り上げられない」ということ。12年に日本協会に広報としてスカウトされ、W杯ブラジル大会後の14年夏に日本代表の広報を任さ