運転操作を誤ったのか、車が勝手に暴走したのか――。トヨタの最高級車レクサスの暴走による死亡事故。自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)などで起訴された元東京地検特捜部長の石川達紘弁護士(80)に対する初公判が2月17日午後、東京地裁で開かれた。 かつて「特捜検察のエース」と呼ばれた男とトヨタとの法廷闘争は、意外な展開を見せる。(#1より続く。敬称略) ◆◆◆ 石川は「左足がアクセルペダルに届かない以上、自身は暴走に関係はなく、車に何らかの機械的、電子的な不具合があって暴走した」と確信した。モヤモヤしていた霧が晴れた。 ところが、東京地検は、見分後の2月18日に行われた石川に対する取り調べで、石川に通常運転時の座席位置に座ってアクセルペダルに足をかけている見分写真を示したうえ、「事故車には電子的・機械的な異常は認められなかった」として、石川が左足でアクセルペダルを踏んだことが車両暴走の原因
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