中央銀行を気候変動に注目させるのには主に2つの理由がある: 金融安定と市場の失敗だ。 しかし、背景にある経済的・政治的論理は、特に欧州において、弱い。 Gros氏がProject Syndicateで、中央銀行が特定の政治課題への後押しをしようという動きに異を唱えている。 ECBは、気候変動に代表される環境問題の改善、持続可能な経済活動に資する、いわゆるグリーン債の買入れ等を拡大しようとしている。 勘違いしてはいけない。 Gros氏は環境問題に対処するのがダメと言っているのではない。 中央銀行が過度にメリハリをつけることに危うさを感じているのだ。 とりわけ、何を善とし何を悪とするのか、何を取り上げ何を取り上げないのか、中央銀行が判断するのは適切でないと主張している。 Gros氏はECBの論理に反論する。 市場も政治も、こうした問題について中央銀行をさして必要としていないという。 金融安定:
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