賃金・物価スパイラルは、インフレの悪夢だ。それは、以下のような事態を指す。何らかの原因、恐らくは突発的な出来事か政策の誤り、あるいはその両方により物価が上がり始める。するとその上昇ペースに追いつくために賃金が上昇し、それがまた物価を押し上げ、さらに賃金が上昇していくという悪循環が生じる。 現在、世界経済はその悪夢におびえていると言えるかもしれない。米国の時給は2022年に約6%上昇。40年ぶりの大幅な上昇率だった。英国の賃金(ボーナスを除く)は、年約7%のペースで上がっている。 米連邦準備理事会(FRB)は6月14日の会合で、それまで10会合連続で引き上げてきた金利を据え置く決定をした。FRBのジェローム・パウエル議長はその発表に際し、7月に利上げを再開するかを判断する一つの指標として、賃金の動向を注視していると述べた。 しかし、悪夢の中に現れる危険は、現実に心配すべき脅威とは似ても似つか
【06月27日 KOREA WAVE】韓国で銭湯の入場料が最近5年間で41%も上がるなど、個人サービス物価の上昇傾向が極めて高いことがわかった。サービス物価は4月、今回の物価上昇期の頂点に達した後、5月にも依然として高い水準を示した。 韓国消費者院の価格情報システム「実価格」によると、今年5月のソウルの入浴料(成人一般銭湯1人料金)は9962ウォン(1ウォン=約0.1円)だった。昨年同期と比較すると16.7%、5年前の2018年と比較すると、実に41.6%上がった価格だ。 女性成人1回のカット料金を基準にした美容料は5月に2万1308ウォンで、昨年より5.3%、5年前に比べて35.1%上昇した。 このほか、クリーニング料(紳士服上下のドライクリーニング)は8846ウォンで5年前より30.0%、宿泊料(旅館、1泊基準の独房浴場敷設基準)は4万9231ウォンで17.4%上昇した。 近いうちに2
個人消費は堅調■個人消費は堅調 米国の賃金上昇率は、5%を超えている時期が11カ月続き、足元でも4%を超えている。ただ、消費者物価指数が4%台であることを考えれば、物価上昇率に賃金上昇がギリギリ追いつけているかどうかといった水準だろう。いつ消費が腰折れしてもおかしくないような物価高だ。 一方で、消費者が商品購入にどれだけお金を使ったかが分かる個人消費の動向が判断できる米小売売上高を確認してみると、5月のデータは前月比で予想外に増加している。上記で言及してきたように、経済状況を巡る問題は増えているものの、いまだ、消費需要の底堅さが示されている。 便乗値上げのなかでも、米国の消費意欲は衰えていない点は、景気を占ううえで一つの安心材料となっている。消費が意欲的である限り、企業業績も底堅い推移が期待できる。 ■日本で「強欲さ」は馴染みにくい 一方で、日本も値上げが続いているものの、便乗値上げと言わ
世界的なモノの値段の上昇が問題となり、各国は利上げによって対処している。米国の消費者物価指数は4%台まで低下してきたものの、ここから一段とインフレを抑え込めるかどうか、予断を許さない推移だ。 欧州の5月の物価上昇率(前年比同月比)は6.1%、英国は8.7%で、依然として物価高が続いている。それぞれの政策金利は米国5.25%、欧州3.75%、英国5.0%だ。特に、6月22日にイギリスの中央銀行であるイングランド銀行が政策金利を現在の4.5%から5.0%への引き上げはサプライズとなった。 積極的に利上げをしているにもかかわらず、インフレを抑えこむことに苦戦している要因として、企業の便乗値上げが指摘されている。そして便乗値上げによるインフレを「グリードフレーション(強欲インフレ)」と呼ぶ。ウォールストリートジャーナルの報道によると、2020年から2022年にかけて、米国企業が価格を引き上げた金額
●初乗り安く観光客は恩恵? 石川県内のタクシー運賃が26日改定され、新たな料金体系のもとで各社が営業をスタートした。普通車の初乗り運賃が従来より安くなった半面、遠くへの移動は割高となり、北陸信越運輸局によると、値上げ率は15%前後となる。観光客らを中心とした「ちょい乗り」の増加が見込まれるものの、中長距離での利用が多い地元客からは「使いづらくなる」と嘆く声が聞かれた。 北陸信越運輸局によると、消費増税を除く改定は15年ぶりで、普通車の初乗りの価格幅は従来の650~710円から550~600円となった。一方、初乗りや加算までの距離は短縮され、距離に応じた加算額も20円増の100円となった。 上限運賃で比較すると、初乗り価格となる金沢駅-武蔵ケ辻周辺は、従来の710円より安い600円で移動できる。都心近くに位置する観光スポットを巡る観光客や、短距離でもタクシーを使う高齢者にとっては「お得」とな
(記者リポート) 「コロナ禍の時にはこちらのタクシーの待機所は客待ちの車で一杯になっていました。きょうは数えるほどです」 (タクシーの運転手) 「コロナの折から言えばだいぶ回復はしましたけどね。前みたいなことはないです。私らにとっては(値上げは)いいと思いますけどね」 「値上げした方がいいと思います。しょうがないと思いますね」 中国運輸局によりますと、値上げしたのは岡山県の128の事業者と151の個人タクシーです。 普通車の初乗りの距離がこれまでの1.3kmから1.25kmに短くなったほか、初乗り運賃の上限が640円から700円に上がりました。 普通車の加算運賃の上限は、これまで256mごとに80円でしたが、283mごとに100円になりました。 近距離の利用に対応するため、初乗りの距離を半分程度とし運賃を500円以下に設定する事業者もあります。 (タクシーの利用者は―) 「運転手の方から上
岐阜乗合自動車(岐阜バス、岐阜市)は26日、路線バスの運賃値上げを中部運輸局に申請した。認可されれば10月1日から初乗り運賃を現行の160円から180円に、岐阜市内均一運賃を220円から230円に改定する。値上げは消費税増税時を除くと1995年12月以来。 乗務員不足で路線の維持が困難になっており、乗務員の待遇改善につなげるのが主な理由。来春を予定する交通系ICカード「manaca(マナカ)」導入に伴う設備投資や燃料費高騰で経費が増えており、運賃値上げで収益改善を図る。 中部運輸局に申請した上限運賃の平均改定率は23・62%だが、実際の値上げ率は平均7%程度を予定している。 岐阜バスによると、2022年度の路線バスの乗車人数は1382万3千人。新型コロナウイルス禍前と比べると回復傾向にあるが、人口減少や新たな生活様式の定着、路線網の整理の影響でコロナ禍前の水準には戻らないと見込んでいる。
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