もう歴史の中の風景になったが、昭和30年から45年までの《高度成長》の間は、農村から都市への巨大な人口移動が何年も続いたものである。日本の産業構造は、農林水産業から工業へ、次いで商業、サービス業へとウェイトが移っていった。 その記憶が日本人の心の中に残っているためか、最近になっても、「地方経済の疲弊と東京への一極集中」という言葉をよく耳にする。何だか、頑張る大都市圏とバテバテの地方圏。そんな対比がイメージとしては伝わってくる。 しかし、高度成長時代ではあるまいし、今でも昔のような見方が正しいのだろうか? ちょっとそれは可笑しいですゼ……昔そうだったから今でもそうだとは言えますマイ。 そう考える次第。 ★ 今日は、極めて概括的な仮説しか書かないが、 グロースセンターとしての大都市圏 vs 停滞している地方圏、というとらえ方はおかしい。理屈として通らない。 そう思う。 大雑把なロジックを言うと