受け入れ先の病院と調整を続ける保健師ら。時折集まり相談を繰り返す=27日午後、神戸市役所(画像を一部加工しています) 新規感染者が爆発的に増える神戸市で、患者の健康状態の把握や入院調整を担う保健所では業務の逼迫(ひっぱく)が続く。保健師をまとめる市健康局の山崎初美・保健企画担当局長に現場の状況を聞いた。(聞き手・三島大一郎) 高齢者ワクチン接種完了「至難の業」 -第4波の影響は。 「4月から保健師を45人増やし、246人体制で対応しているが、手が足りない。保健所は医療機関から感染の発生届が提出されると、患者を訪問し、健康状態などを調査する。発生届が1日100件でも大変だが、今は200~300件に上る。電話での対応を優先せざるを得ない状況だ」 -入院調整中の患者が急増している。 「その日に空く病床は10~15床程度。誰を入院させるか、健康状態を把握することが大事になる。そうした重症化リスクの