ヨガ、気功、座禅、武道、伝統芸能、道教、養生論などを通して重要視されているのが、呼吸法です。「臍下丹田」(せいかたんでん。下腹部にあり、”気”の源とされる部分)で呼吸をする「丹田呼吸法」は、その到達点。”気”を取り入れ、丹田に貯め、それをはっきりと体感し、体内に巡らせるという技です。 これは、ブッダも行ったと言われる修行の手段であり、心身を高次のリラックス状態に導くだけでなく、健康で強靭にするとされてきました。 丹田呼吸法をはじめとする様々な呼吸法は、脳をリラックスさせる・ストレスによって失った自律神経のバランスを回復する・血液循環を良くする・内臓の働きを高めるなど、心身の健康を促進することが科学的にも証明されています。(「武道の心理療法的作用」のコーナー参照。) 白隠禅師(江戸中期)をはじめ、呼吸法の本