カメラトラップ(自動撮影装置)がとらえたベトナムマメジカ(Tragulus versicolor)。ここ30年近く目撃例がなく、科学が見失っていた種の1つ。その生態については、ほとんど何もわかっていない。(PHOTOGRAPH BY SIE/GWC/LEIBNIZ-IZW/NCNP) ベトナム南部の低地で、絶滅が危ぶまれていたきわめて珍しい動物の生きている姿が撮影された。この動物はマメジカの一種、ベトナムマメジカ(学名:Tragulus versicolor)。11月11日付けの学術誌「Nature Ecology & Evolution」で報告された。 ベトナムマメジカは、小さな牙を持つ小型のシカのような動物で、ここ30年近く記録がなかった。最後の記録は1990年、ある猟師が仕留め、標本として科学者に寄付したものだった。(参考記事:「絶滅と思われたカエルを再発見、13年ぶり、南米」) 「