新型コロナウイルスのワクチンを保管する冷凍庫が十分に活用されていない問題で、一度も使用せず、今後も使用するめどが立っていない冷凍庫が9月1日時点で、少なくとも全国の11自治体で計40台あることが読売新聞の自治体への調査でわかった。新たな接種を想定しても一部の自治体では余剰があることが明らかになった。(田中浩司) 【写真】ひつぎに納められたコロナ感染者の遺体 調査はオミクロン株対応のワクチン接種が始まる前の9月中旬に、政令市や県庁所在市など主要109自治体に実施し、108自治体から回答を得た。9月1日時点で、配備された計4503台のうち、35自治体の計166台は配備から1年以上たちながら一度も使われていなかった。