天皇、皇后両陛下は25日、式年遷宮があった伊勢神宮(三重県伊勢市)に参拝するため、新幹線の臨時専用列車で東京駅を出発した。歴代天皇に受け継がれる「三種の神器」の剣と璽(じ、まが玉)も一緒に運ばれた。剣と璽が皇居外に持ち出されたのは20年ぶり。 皇居に置かれているのはまが玉のみ。剣は熱田神宮(名古屋市)、鏡は伊勢神宮に置かれ、いずれも複製品が皇居・御所の「剣璽の間」に納められている。 東京駅のホームでは、お付きの侍従2人が黒い箱に入った剣と璽をそれぞれ捧げ持ち、新幹線に乗り込んだ。車内では、剣と璽は両陛下と同じ車両に設けられた専用台に安置された。