Visual Studio .NET(以降、VS.NET)で作成したひな型のアプリケーションでは、デバッグ版(Debug)とリリース版(Release)という2つのビルド構成があらかじめ用意される。しかし実際のアプリケーション開発では、この2つのビルド構成だけでは十分ではないことが多々ある。例えば、デモ用デバッグ版/デモ用リリース版、社内用デバッグ版/社内用リリース版などを新たに用意したいような場合だ。 こういったビルド構成を用意しておけば、ビルド構成ごとにそれぞれ異なるビルド・オプションなどを設定して、用途に合わせてビルド構成を選択して使うことができるようになる。例えば、「TIPS:テスト用コードをデバッグ時にのみ実行するには?」で紹介した条件付きコンパイル定数の独自のものをビルド構成ごとに追加して、用途に合わせてそのビルド構成を選択することで、実行するコードをビルド構成ごとに切り替えら