「ブランドには回復の傾向が見られるが、決して現状に満足しているわけではない」――。日本マクドナルドホールディングス(HD)のサラ・L・カサノバ社長は足元の状況について繰り返しこう述べた。 日本マクドナルドHDは8月12日、2015年12月期の中間決算を発表した。売上高852億円と前年同期比で29.5%減。本業の儲けを示す営業利益に至っては182億円の営業赤字に転落した(前期は35億円の営業黒字)。2001年の上場以来、上期としては最大の赤字となった。 苦戦した最大の要因は年初に発覚した異物混入問題だ。「ナゲットにビニール片が混入」、「フライドポテトに人間の歯が入っていた」など、今年1月に全国各地の店舗での異物混入が次々と明らかになった。1月の既存店売上高は前年同月比で38.6%減という”超”がつくマイナスとなり、上期全体でも27.5%減で着地した。 メニューでは新しい試みも 中でもインパク
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