【赤坂英一 赤ペン!!】首位を走る広島が2位阪神との差をジリジリと広げつつある。交流戦を勝率1位で乗り切ると、リーグ公式戦再開後最初のカード、阪神との直接対決に2連勝して弾みがついた。逆転勝ちが26試合で打線のしぶとさ、勝負強さもここにきて一層際立っている。 その裏側で、石井打撃コーチはどのような言葉で選手を鼓舞していたのか。交流戦最後のソフトバンク3連戦の前、意外にも彼はこう言った。 「今日は試合前、阪神に9点差をひっくり返された試合(5月6日)の話をします。あの悔しさを忘れるな、もし阪神が優勝したら、あの試合が大きかったと言われるんだ、と。だから、そんなことを言われないようにしよう。逆に、カープがあの逆転負けをきっかけに巻き返したと言われるようなシーズンにするんだと、そういう話です」 もちろんソフトバンクの投手のビデオを見せ、攻め方や狙い球の指示もする。が、それ以上に、「気持ちで負けな