11月22日の福島県沖の地震(最大震度5弱)では、東京電力の福島第一原発と第二原発で、数々の異変が報告された。 第一原発では (1) 港湾のシルトフェンスが1~4号前と5~6号機前で損傷し、 (2) 共用プール建屋のプール南側で水溜まりができ、 (3) 港湾内の防波堤先端に設置している海水放射線モニタが停止した。また、福島第二原発では、 (4) 3号機の使用済燃料プールの冷却水ポンプが停止、 (5) 配電線が停電、 (6) そこからつながっているモニタリングポスト2台のうち1台が停止した。 11月24日に行われた「中長期ロードマップ進捗」会見の冒頭では、東京電力の「福島第一廃炉推進カンパニー」の増田尚宏プレジデントが、「福島第一事故の反省を踏まえて、緊急時の組織の対応能力、運用力を向上させるために、訓練を行ってきたが、今回の対応で積み重ねてきた成果が発揮できた」と胸を張った。 しかし、そう